「人月の神話」を読んだ

人月の神話【新装版】

人月の神話【新装版】

最近古典に目を通そうと思って手をつけた本の1つ。非常に有名な本の内容について、伝聞でしか知らず真意を誤解している事というのが結構ある。
この本だと「セカンドシステム症候群」がそうで、単純に二度目の実装に時間をかけすぎる事というのが伝聞での理解だったが、むしろプロトタイピングは推奨されていて、製品として世に出た物の中で開発者にとって二回目の物がセカンドシステムの定義である。また、セカンドシステム症候群の製品は失敗した製品群という訳ではなく、例えばWindows NTなどもセカンドシステムに入るらしい。
主としてソフトウェア開発におけるマネジメントがテーマの本だが、ソフトウェアエンジニアとして働き始めて1年経ったので、自分に当てはめて考える事もできて、これは大学時代などに読むより良かったと思う。