systemd-bootのデュアルブートで1回だけ次回起動OSを変更する(grub-reboot相当)
当然EFIでデュアルブートしててsystemd-bootを使っている場合のお話です。
systemd-boot (gummiboot) がLoaderEntryOneShotというそれそのものの変数をEFI変数として公開してくれているので、efivars経由で書き込む。
例えば次回だけ自動検出のWindows 10で起動したいとする。
自動検出のWindowsはsystemd-bootではauto-windowsという名前になるので、
$ echo -en "auto-windows\0" | iconv -f ascii -t utf-16le | hexdump -C 00000000 61 00 75 00 74 00 6f 00 2d 00 77 00 69 00 6e 00 |a.u.t.o.-.w.i.n.| 00000010 64 00 6f 00 77 00 73 00 00 00 |d.o.w.s...| 0000001a
で相当するバイナリ列を作って、頭に\x07\x00\x00\x00をつけて、rootで書き込む。
# printf "\x07\x00\x00\x00\x61\x00\x75\x00\x74\x00\x6f\x00\x2d\x00\x77\x00\x69\x00\x6e\x00\x64\x00\x6f\x00\x77\x00\x73\x00\x00\x00" > /sys/firmware/efi/efivars/LoaderEntryOneShot-4a67b082-0a4c-41cf-b6c7-440b29bb8c4f
情報系の人が株をやってみたくなった時にまず読むべき10冊
情報系の学生さんなどが株をやってみたくなるというのはTLを見ていてもよくあることだと思います。
しかし、情報系の方が予備知識なく株や為替の取引に手を出そうとすると、ついつい時系列データをニューラルネットワークにぶちこんで予測をはじめたりなど、気がつけばコンピュータ占星術の世界に突入してしまうことが多いようです。
教授が、「株をやりたいんだったらまず10冊本を読んでください。読み終わったら好きにやってもいいです。」と言っていましたが本当にそのとおりです。それに、プログラマなんだから、車輪の再発明は避けたいです。
そこで今日は皆さんが占星術の誘惑を跳ね除け、株投資をはじめるまでに読むべき10冊をピックアップしました。
ウォール街のランダム・ウォーカー
ウォール街のランダム・ウォーカー <原著第10版>―株式投資の不滅の真理
- 作者: バートン・マルキール,井手正介
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2011/06/18
- メディア: 単行本
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この本は端的に言えば、どんなにがんばって激しく取引をしても、ランダムに選んだ株を持ち続けたほうが儲かる!というのが主題の本です。いきなりトレード全否定!
ホントかよ、って感じですが、これは実はかなり主流に近い立場です。
マルキールという有名な学者さんの書いた一般向けの株の本で、紹介される逸話も多く、全体の世界観を把握するには格好の一冊です。(Palm株の話とかドットコムバブルの話も出てくるよ!)
また、手段としてインデックス投資を取るかは別にしても、効率市場仮説がおよそ成り立つというのはまともな教科書上では大前提なので、ここに書いてあることをベースとして知識を広げていくと良いと思います。
個人が手数料も込みでアクティブに取引して利益を上げるのはむずかしい、というのが基本的な主張なので、例えばここの批判は的外れです。
インベストメント 上・下 (Bodie, Kane, Marcus)
- 作者: ツヴィ・ボディー,アレックス・ケイン,アラン・J・マーカス,平木多賀人,伊藤彰敏,竹澤直哉,山崎亮,辻本臣哉
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2010/03/26
- メディア: 単行本
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- 作者: ツヴィ・ボディー,アレックス・ケイン,アラン・J・マーカス,平木多賀人,伊藤彰敏,竹澤直哉,山崎亮,辻本臣哉
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2010/03/26
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MBAのひとたちが投資の基礎を勉強する時に使う教科書です。
そもそも金融市場ではどんな物が売られているのか知っていますか?ぼくは知りませんでした・・・(オプション・先物 etc.)
そういった基本的なことがわかる本です。
分厚い割には記述が雑であまり好きにはなれませんが、下手な株本よりはいいのかなと思います。
金融工学入門 (Investment Science)
- 作者: デービッド・G.ルーエンバーガー,今野浩,鈴木賢一,枇々木規雄
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2015/03/26
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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たぶん情報系の学生が一番楽しめる本だと思います。
金融工学の入門レベルの教科書ですが、完全に理論の世界なので歯切れも良く、かっこいいです。
読んでる最中ずっとspace catみたいな顔してました(債券のイミュニゼーションのあたりとか)。
インベストメントを読んだ後だと実務と比較対象して読めると思いますが、僕はこちらを先に読みました。
Quantitative Trading by Ernest Chan
Quantitative Trading: How to Build Your Own Algorithmic Trading Business (Wiley Trading)
- 作者: Ernie Chan
- 出版社/メーカー: Wiley
- 発売日: 2009/01/12
- メディア: Kindle版
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ここまで読んだらすでに結構分量があってだいぶ息切れしてると思いますが、いよいよコンピュータ取引に関する本です。
分量の割に高いとか、別に儲かる方法は書いてないとかいう意見もあるようですが、この順番で読んだ限りでは楽しく読めました。
ここまでの本で学んだ、市場がほぼ効率的という話といかに矛盾しないで儲けるかというのが主題です。
この本の最後にさらっと書いてある結論としては、このような個人のトレーダーは、小規模な流動性の供給者になり、その分の報酬を得ている、そういったニッチ市場だから大規模なヘッジファンドと共存できる、とのことでしたが、本当かどうかはしりません。
また、個人トレーダーは取引戦略をおおむね公にしたほうが有利だからネットにも情報が転がってるって書いてあってなるほど〜って思いましたが本当かどうかは知りません。
Algorithmic Trading & DMA by Barry Johnson
Algorithmic Trading and DMA: An Introduction to Direct Access Trading Strategies
- 作者: Barry C. Johnson
- 出版社/メーカー: 4Myeloma Press
- 発売日: 2009/10
- メディア: ペーパーバック
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Quantitative Tradingは軽めの本でしたが、この分野に関する教科書的な本です。
DMAといってもメモリにデータを転送したりはしないです。
この教科書を採用している授業の授業スライドを見つけたので貼っておきます。雰囲気が分かるかもしれません。
経済・ファイナンスデータの計量時系列分析 (沖本 竜義)
経済・ファイナンスデータの計量時系列分析 (統計ライブラリー)
- 作者: 沖本竜義
- 出版社/メーカー: 朝倉書店
- 発売日: 2010/02/01
- メディア: 単行本
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自分で新しい取引アルゴリズムを構築するには、一つは市場経済に関する正しい知識と、もう一つは正しい統計学の知識が必要だと思いますが、その統計学サイドの本です。
Trading and Exchanges by Larry Harris
- 作者: Larry Harris
- 出版社/メーカー: Oxford University Press
- 発売日: 2002/09/30
- メディア: Kindle版
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以降は金融の分野での教科書です。さらに理解を深めたい人向けといった感じです。
市場の効率性や流動性といった他の教科書でごまかされがちなテーマについての本だと思います。すばらしいことにPDFが公式でネットあります!
Modern Portfolio Theory and Investment Analysis
Modern Portfolio Theory and Investment Analysis
- 作者: Edwin J. Elton,Martin J. Gruber,Stephen J. Brown,William N. Goetzmann
- 出版社/メーカー: Wiley
- 発売日: 2014/01/21
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ファイナンシャルエンジニアリング(Options, Futures, and Other Derivatives)
フィナンシャルエンジニアリング―デリバティブ取引とリスク管理の総体系
- 作者: ジョンハル,John C. Hull,三菱UFJ証券市場商品本部
- 出版社/メーカー: 金融財政事情研究会
- 発売日: 2009/12
- メディア: 単行本
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邦題があたかも金融工学全般の本かのようですが、原題はOptions, Futures and Other Derivativesです。
たしかにデリバティブの価格付けは金融工学の重要分野かもしれませんが・・・
すごく分厚くてヤバイです。
おまけ: 経済学編
以上は投資の分野に関する本でしたが、本当は経済全体に対する理解があった上で投資できるに越したことはありません。
バフェットなどアメリカの著名な投資家の多くは、バリュー株(安く評価されている株)を買って持ち続けることで財を成しましたが、ソロスなど、マクロ経済に対する深い考察から、アクティブ運用で財を成した投資家もいます。マクロ経済に深い洞察があればおかねもちになれるかも・・・!
クルーグマン ミクロ経済学・マクロ経済学
- 作者: ポールクルーグマン,ロビンウェルス,Paul Krugman,Robin Wells,大山道広,石橋孝次,塩澤修平,白井義昌,大東一郎
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2007/09
- メディア: 単行本
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- 作者: ポール・クルーグマン,大山道広
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2009/03/20
- メディア: 単行本
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言わずと知れたクルーグマンのマクミクです。読むと経済学部のひとに自慢できます。
マクロはスティグリッツを読めとかも聞きますがどうなんですか?
クルーグマン 国際経済学 上・下
- 作者: Paul R. Krugman,Maurice Obstfeld,山本章子
- 出版社/メーカー: 丸善出版
- 発売日: 2014/04/18
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- 作者: Paul R. Krugman,Maurice Obstfeld,山本章子
- 出版社/メーカー: 丸善出版
- 発売日: 2014/04/18
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国際分散投資を考えるなら、国際経済についての知識も必要ですね!
ファスト&スロー 上・下
ファスト&スロー(上) あなたの意思はどのように決まるか? (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)
- 作者: ダニエル・カーネマン,村井章子
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2014/06/20
- メディア: 文庫
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ファスト&スロー(下) あなたの意思はどのように決まるか? (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)
- 作者: ダニエル・カーネマン,村井章子
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2014/06/20
- メディア: 文庫
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いろんな所で体のいい言い訳に使われてかわいそうな、行動経済学の本です。(体のいい言い訳の例)
FXのひとたちが「テクニカル分析や行動ファイナンスの応用を・・・」とか言い始めたときにはどうしようかとおもいましたが、たぶん行動ファイナンスがそういうもの
じゃないって分かる本なんだとおもいます。たぶん。
一般書なので読みやすいと思います。
「Quantitative Trading」を読んだ
Quantitative Trading: How to Build Your Own Algorithmic Trading Business (Wiley Trading)
- 作者: Ernie Chan
- 出版社/メーカー: Wiley
- 発売日: 2009/01/12
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なんかAmazon.comのレビューでけなされているが、言われてるほど悪く無いと思う。たしかに薄いが。
内容としての浅さはあるが、おかしな立場は取っておらず、出典も明示されているので、基本的な教科書を読んだ後の息抜きの一冊に。
「インベストメント<第8版>」(BKM)を読んだ
- 作者: ツヴィ・ボディー,アレックス・ケイン,アラン・J・マーカス,平木多賀人,伊藤彰敏,竹澤直哉,山崎亮,辻本臣哉
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2010/03/26
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- 作者: ツヴィ・ボディー,アレックス・ケイン,アラン・J・マーカス,平木多賀人,伊藤彰敏,竹澤直哉,山崎亮,辻本臣哉
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2010/03/26
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実務の教科書。MBA行った人は大体これをやるらしい。
金融工学入門と比べると歯切れが悪い。多方面の立場に配慮しているような印象がある。また記述が雑な印象があり、「これがブラック・ショールズ方程式です」とか言いつつ、いきなりヨーロピアンコールオプションの解のみ書いてきたりする。しかし、全体を俯瞰するにあたっては良い本だと思う。
「ウォール街のランダム・ウォーカー」「金融工学入門(Investment Science)」を読んだ
ウォール街のランダム・ウォーカー <原著第10版>―株式投資の不滅の真理
- 作者: バートン・マルキール,井手正介
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2011/06/18
- メディア: 単行本
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- 作者: デービッド・G.ルーエンバーガー,今野浩,鈴木賢一,枇々木規雄
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2015/03/26
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ランダム・ウォーカーは多分この分野では一番有名な一般書。教科書的ではない逸話などが多く書かれており楽しい。また、基本的な事項が網羅されており、全体を俯瞰するにあたってまず読んでおいて損はない1冊ではないか。
金融工学入門は理工系の学生で興味があれば予備知識無しで読んでもそれなりに楽しめるように思う。
「ゲーム理論入門」を読んだ
- 作者: 武藤滋夫
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞社
- 発売日: 2001/01
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クルーグマンのミクロとかを読んでいた時代に購入した物。
おさかな取れそうだもの…
パタヘネもう一度読んだ
- 作者: ジョン・L.ヘネシー,デイビッド・A.パターソン,成田光彰
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2014/12/06
- メディア: 単行本
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- 作者: デイビッド・A・パターソン,ジョン・L・ヘネシー,成田光彰
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2014/12/06
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読んだのは第3版。中1ぐらいの時に購入して読んだが、改めて読んで思ったこととして、当時ちゃんと分かってたかというと結構謎な面もある。