K&RとCプログラマのためのアルゴリズムとデータ構造、読了

旅行に行ってきた。その移動中の待ち時間等で2冊ほど読み終えた。

K&R

プログラミング言語C 第2版 ANSI規格準拠

プログラミング言語C 第2版 ANSI規格準拠

和訳があまりに不評なのと英語の勉強も兼ねて英語版を入手して読もうかと思っていたが旅行までに間に合いそうになかったのでとりあえず日本語版を読む事にした。
翻訳に関しては、もっとちゃんとした編集者だったらこの漢字は開くだろうと思ったり、「ダブる」等の表現が固い文章中に唐突に登場して違和感を覚えたり、一般に英語のまま表記される事の方が多い単語が翻訳されていたりなどはあったが、読めない程ではなかった。もっとも、英語が全く読めなかった頃に、英文和訳な技術書をわりと読んでいたので、その慣れであまり違和感を感じなかったのかもしれない。

内容に関しては基本的に私はそれなりにC言語は書けるつもりなのである種の復習であった。が、ショートコーディング 等でしか見掛ける事のない表現が普通に使われていたりと、少々読んでいて新たな世界が開ける気がした。こういった所がK&Rが悪書であるとか古いだとか言われもない非難を受ける原因になっているのだとは思うが、自分がそういった表現をするかどうかはさておき、知っておいて損はないと思った。
その他には、細かい言語仕様等で、挙動や存在が不安故に、便利な機能であるにも関らず使っていなかった機能について復習したりする事ができて良かった。

Cをそこそこ書いている人でイマイチ今の自分の知識に不安を感じている人には是非お勧めしたい本である。

Cプログラマのためのアルゴリズムとデータ構造

定本 Cプログラマのためのアルゴリズムとデータ構造 (SOFTBANK BOOKS)

定本 Cプログラマのためのアルゴリズムとデータ構造 (SOFTBANK BOOKS)

id:kyuridenamidaがうちに持ってきていた本。基本的にこれまで全くアルゴリズムの類をやってこなかったので、大きく知識の幅が広がったと思う。
ただ正規表現のあたりのNFA、DFAあたりには少々レベルの飛躍を感じた。後日復習せねば。
もっとも、随分と長い間コードは書いてきているにも関らず、こういった知識がはなから無く、せめてすらすらと読めるレベルですらないあたりに関しては、自分にも反省しなければならない点はある。