「エンタープライズ アプリケーションアーキテクチャパターン」を読んだ

エンタープライズアプリケーションアーキテクチャパターン

エンタープライズアプリケーションアーキテクチャパターン

PofEAAという略称で知られる結構有名な本だと思う。例えばRailsのActive Recordなどはこの本がおそらく元ネタ。

原著は2002年の本で、歴史的には意義のある本なのだろうけど、正直読むのが結構苦痛だった。EJBとか知らんし…

苦痛だった理由としては、現代ではフレームワークがよりきれいな形で解いていて、わざわざ自力で解く必要のない事柄についての議論が多かったり、さらには現代ではバッドプラクティスだとみなされている内容が推奨されていたりなどが挙げられると思う。

全体的な問題点としてはデザインパターンと言う割には紹介されるパターンが特定の問題や下手するとフレームワークにくっつきすぎている点があると思う。

影響力のあった本なのは確かなので昔の話が好きな人は読んで見るといいかもしれないが、あまり人に勧めたい感じではない。以前は昔話は結構好きだったので自分も心の余裕がなくなってきているのかもしれないが…

作者のホームページに2006年から書きかけで放置されいている続編の原稿がありむしろこちらのほうが現代でもよく聞く項目・デザインパターン名が多い気がする。MVCの項目などは特に有用かもしれない。ただ一向に続編が出版されない理由の一因は前編が錆びてしまったからという可能性はある…